Weekly Trend Surfer 2000.02.20

工業品

経済が世界的にインフレ向きになる可能性があり、金の動向は再び注目に値するようになった。しかしながら、現時点ではむしろ買い方の手仕舞いが懸念されるので、買いで取れる相場ではなさそう。鉱山関係のの態度の今一つはっきりしない。

銀は、買うには遅すぎ、売るには早すぎる。レンジ相場をあえて獲ろうと思わなければ、現時点では面白味がない。

白金はすでにがたがたなので、墜落もあるだろう。しかし、下げトレンドとなるのを確認するまでは、売りは禁物である。パラジウムよりは弱くなっているが、生産者側の動きが異なるため、単純に比較しても意味がない。値動きが穏やかになってから、3番限月売り&6番限月買いの組み合わせはいけるかもしれない。

パラジウムは強いが、もはや買えない。売り落ち使用とする際にストップ安で注文が入らないかもしれない。大衆が注目している銘柄を狙ってはあまり儲からない。もっと出来高が少な目でぼんやりしている相場を狙うほうがいい。

アルミニウムは下げ基調がほぼ確定したとみていい。資金に余裕があれば、探り売りもいいかもしれない。我々はもう少し様子を見る。気分の問題に近いが。

ガソリンは少しずつ強くなっている。今週上昇基調に入ることも十分に考えられる。順張り派の初期界出動に軽いダマシめいた反応が出たところが絶好の買い場となりそう。

一見弱く見える灯油は現在買い方にとってもっとも有利な動きをしている。当限が先限よりも4000円弱ほど高いことも見逃せない。先限は8月なので、大衆の売り玉が溜まりやすく、彼らの手仕舞いでまだまだ上げてくる。前にも述べたが、10月や11月には灯油の需要が拡大するわけで、販売業者にとって、納会日はそれよりも前にくる必要がある。

為替

トレンドに逆らうのは禁物。今週中に115円まで上げることも考えられる。

米国株が下落しているが、これは短期的にはドル高要因なので、勘違いをしてはいけない。株式の下落は資金が一時的に投資家の懐に戻ることで、通貨供給量の減少を引き起こすからだ。

ユーロ高になるのはまだまだ先の話。ヨーロッパからもっと悪材料が出尽くさなければならない。

[ No.10 ] [ No.9 ] [ No.8 ] [ No.7 ] [ No.6 ] [ No.5 ] [ No.4 ] [ No.3 ] [ No.2 ] [ No.1 ]

[ ホーム ] [ No.21 to No.30 ] [ No.11 to No.20 ] [ No.1 to No.10 ]