オシレータの強化
オシレータはそもそも機械的な売買を可能にするという目的で作られたわけですから、それに盲従すればそこそこうまくいくことがある程度確実なものである必要があります。
しかしながら、実際には、MACDなどの上下限の存在しないものを除けば、ほとんどのオシレータは信頼するに足りません。
例えば、RSIにしろStochasticsにしろ、値動きが一方的な展開をすれば、0%または100%付近にほとんど張り付き状態になります。すると、相場がほんの少し厳しさを減じただけですぐに逆行現象が起こり、使用者を非常に厳しいダマシに誘うことがしばしばあるのです。
オシレータをダイナミック化すれば(方法はここを参照してください)、確かにトレンドチャンネルでうまく売買できることもあります。しかし、これはトレンドに沿うシグナルが発生しやすくなるということで、トレンドに逆らって失敗する可能性を十分に下げてはくれないようです。かつてパラジウムに対してDMOの使用を試みたことがありますが、これは成功しませんでした。
残酷なほど一方的な展開になるような可能性を秘めた相場に対峙するためには、もっと屈強なオシレータが必要なのです。
Superオシレータ
0%〜100%で推移するオシレータはおおむね次のような形の式から作られます:
オシレータ=分子÷分母。
20日MOの場合には、終値ベースで:
20日MO=過去20日間の上げ幅合計÷(過去20日間の上げ幅合計+過去20日間の下げ幅合計)
となります。
オシレータの動きを上下限から開放し、Superオシレータを作成するためには、分母を数日過去にずらし、分子を相対化する必要があります。すなわち:
Super20日MO=(過去20日間の上げ幅合計−過去20日間の下げ幅合計)÷(6日前の過去20日間の上げ幅合計+6日前の過去20日間の下げ幅合計)
ミッドポイントは50%ではなく0%になり、上下限はなくなります。
Superオシレータは一方的な展開の相場においては標準的な推移を大きく離れますので、早すぎる逆行現象の発生を免れることが多くなるのです。
SuperStochasticsはStochasticsを同様の手法を用いて強化したものです。
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