モメンタム移動平均
モメンタム≠フ定義はいろいろありますが、日本語の勢い≠ノ相当すします。ここでは、当日の終値から前日の終値を引いたものがその日のモメンタムであると考えることにします。
直物相場であれば、通常の移動平均を使用しても、モメンタム移動平均を使用しても、単純クロスオーヴァー法では変わりはありません。モメンタムの移動平均を用いる利点は、先物相場においてのみ発揮されます。
先物相場にはさや滑りが存在し、通常は売り方有利です。ただし、きわめて低金利の状態では、さやが逆転し、買い方が有利になります。モメンタム移動平均を用いると、このさや滑りを組み込むことが可能になります。
6限月で当限と先限の間の時間差が200日だとすると、さや滑りを組み込んだ10日モメンタム移動平均は以下のように計算できます。
A | B | C | D | E | |
---|---|---|---|---|---|
1 | 日付 | 1番限月終値 | 6番限月終値 | モメンタム | モメンタム移動平均 |
2 | |||||
3 | =C3-C2+(B3-C3)/200 | ||||
4 |
↓ |
||||
中略 | |||||
12 | =AVERAGE(D3:D12) | ||||
13 |
↓ |
いろいろと工夫の余地はありますが、モメンタム移動平均が正であれば買い、負であれば売りです。