Weekly Overitsa 2000.07.09
情報格差
地域格差
奇妙なことに、現在の日本での情報格差の最たるものは地域格差である。インフラの整備は都心部でのみ米国の水準に近づいているため、当然そこへの集中は激化している。
地方が遅れるのは当然であり、ここにこそ公共投資を集中的に行うべきであるが、実現はしていない。
世代格差
第2次森内閣の顔触れを見てみよう。ITについてある程度は直感的な理解がありそうなのは経済企画庁長官のみで、残りはぜんぜん駄目である。平均年齢66歳……世代格差で取り残されているのは当の内閣そのものである。彼らが日本のITの足を引っ張っている。
閣僚に孫政義を起用すれば、日本のITは一挙に促進されるだろう。
一般的な世代格差については、実は心配はまったく無用である。高齢化社会を迎える日本であるから、最大のビジネスチャンスは高齢者向けのサービスであり、IT関連企業はIT機器を初心者にも使いやすいものにするためにあらゆる努力を惜しまないだろう。
適性格差
最前線では適性格差によって過酷な淘汰が起こる。情報をうまく活用できない経営者が会社から追い出されるか、そのような経営者を追い出さない企業が市場から追い出されるのか、そのような企業を市場から追い出さない国が世界から追い出されるのか、いずれかである。
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