Weekly Overitsa 2000.07.30
サミットが終わって
外交
沖縄で開催されたが、その立地条件で特に重要な物事については、有益な話はほとんど行われなかった。
ロシア大統領プーチン氏の独り舞台であったといってもいいかもしれない。
経済
ITに関しては、話はまとまらなかった。そのため、米国と欧州の対立はなおさら明らかになった。また、日本はのらりくらりで態度を明らかにはしなかったが、これ自体は間違っているとは言えない。
ただし、発展途上国のITインフラ整備のために、日本だけが15,000,000,000ドルを拠出すると言い出したのは間違い。当然、他の先進諸国にも負担を求めるべきであった。そもそも、日本そのものはITのインフラが十分ではないのであるから、他の国に気前よく振る舞う余裕はないのである。
極東諸問題
日本は中国に対して気を使いすぎている。アメリカと同盟を結んでいるのであるから、堂々とアメリカ寄りをあらわにしても良いはず。NMDやTMDについては、防衛兵器であるという発言でアメリカの立場をより積極的に擁護すべきであった。日本には核兵器は存在しない≠けであるから、NMDはともかく、TMDの正当性を訴えるには十分な根拠があった。
安全保障条約の更新をやめる前に、TMDの実用化に成功しなければ、日本は丸裸の状態になる。これでは、国民を守るという国家の第一目的を果たせなくなる。
株式市場
日経平均が急落すれば、マスコミがまたもやいろいろな悪材料を提供してくれるだろう。しかし、日本にはNasdaq Japanがあることをわすれてはならない。取引所の数が増えれば、各取引所に投じられる資金額は当然減るわけだから、現在の下落はむしろ自然である。13,000円台になれば、日経平均は当然買いであろう。
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